まだ早い?電力自由化、新電力へのベストな切り替え時期はいつ

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まだ早い?電力自由化、新電力へのベストな切り替え時期はいつ

2016年3月2日|電力自由化一覧に戻る

え!? 誤請求の可能性!? 電力自由化への不安

2016年3月1日のダイヤモンド・オンラインにこんな記事が出ていました。

電力自由化」誤請求もあり得る見切り発車の不安

4月からの電力完全自由化に向け盛り上がりを見せる中、ちょっと不安になるニュースです。


記事によると、ソフトバンクなど新電力会社と呼ばれる新規参入企業へ契約の変更を希望する人が一挙に増えたことで、電力会社の変更に際し必要となる「スマートメーター」の生産や切り替え工事が間に合わないということ。

「我が家も早く申し込んでおいた方が良いのでは」
と焦っている方も多いかもしれません。

ですが、記事をしっかり読み込んでいくと、さらに気になる記載があります。
それが、4月から稼働できるように準備を進めてきたはずの大規模システムのバグです。

このシステムというのは電気料金の請求に関するもので、システムのバグが2月下旬になっても出続けている状況とのこと。
この状態では請求に関する誤りが発生してしまう可能性もあるようです。

「では、やっぱり急がない方が良いってこと?」
と早くも混乱を起こしている電力市場。

いったい、電力会社の乗り換えは、いつするのがベストなのでしょうか。

日本住宅工事管理協会なりの見解などを織り交ぜながら解説したいと思います。

スマートメーターがないと、なんでダメ

そもそも、スマートメーターとは何でしょうか。

これまで、電力の使用状況はメーターによって管理され、検針員と呼ばれるスタッフが毎月どれだけ電気を使ったか確認していました。
この従来のメーターの場合、月ごとの使用状況しか判断することができません。

対してスマートメーターはもっと細かく電力の使用状況を把握することができるようになります。
この使用状況は30分刻みで契約先の電力会社に送信され、遠隔でも状況を把握することができます。

従って、全国に検針員を配置することが困難な新電力会社であっても、全国の顧客の電力使用状況を把握することが可能です。

また、スマートメーターに切り替えることで消費者が1日のうちどの時間に多くの電力を消費しているかを知ることができるようになりますから、時間帯別電気料金を設定している電力会社と契約するときにも有効です。

スマートメーターにはどうやって切り替え得る?

非常に便利そうなメーターだということは何となくご理解いただけたと思います。

ただ、焦らずともこのメーターには、順次変更されます。
原則2020年代には、すべての家庭に設置すると国が打ち出しているためです。

ですから、切り替えに関する料金は消費者が負担する必要はありません。
また、実際の「メーターの切り替え工事」は現在の管轄である電力会社が進めます。

嬉しいのが、ほとんどの場合で立会不要。
かつ停電がない、もしくは5分前後電気を停める程度だということです。

乱暴な言い方をすれば、電力会社の変更をする場合や既存電力会社からスマートメーターが必要なプランへの変更をする場合、あるいは 2020年までには「消費者の手間なく電力会社が無料で交換工事をやってくれる」という見方によっては非常にお得な話しなのです。

「早く電力会社を乗り換えときたい派」の事情

「それなら早い方が良い」という方も多いでしょう。

そんな中、導入が遅れているという記事に出会ったしまった方は、当然焦ります。
急いで切り替えの申請した方が間に合うかな、と電力会社の変更契約を慌てる方も少なくはないかもしれません。

ちょっとまって!今はベストではないかも。夏を待ってもよい理由

ですが、慌てる前にもう一度考えてみましょう。

先の記事の通り、請求に関するシステムのバグなど、リスクが解消されていないのが現状です。

それに加えて、次のような留意点もあります。


 ・実際に電力事業を行う新電力会社が不明
 ・プランが出そろっていない
 ・契約期間があり、途中解約する場合ペナルティを課せられる可能性がある

実際に電力事業を行う新電力が不明=この先、新電力会社増える可能性がある

新電力会社として名乗りを上げている会社は約800社(2016/03/01時点)。

この中で実際に4月から電力事業をすると表明している会社は一握りです。
中には、他社の動きを見てから動き出すかどうかを見極めている企業もあるようですから、この先選ぶ先は増える可能性があります。

何もいまの状態から焦る必要はないかもしれないのです。

プランが出そろっていない=この先、自分にとってお得なプランが増える可能性がある

更に、電気事業の展開を表明している企業や既存電力会社も含め、プランをすべて出し切ってはいない可能性があります。

「プラン」といいのは、電気料金そのものを下げるプランだけではありません。

・既存ポイントカードとの連携
・通信会社とのセット割引
・支払を一括化して一元管理しやすくする

などなど、各社様々なプランを模索しているところです。
その中で「これが得そうだ」と申し込んでみても、しばらくしてから自分にとってもっとお得度が高いプランが出てくる可能性は捨てきれないのです。

契約期間があり、途中解約する場合ペナルティを課せられる可能性がある

「だったら、その時そのお得な企業やプランに乗り換えたらいいだけでは?」という疑問がわくと思うのですが、そうもいかないようです。

多くのプランには1~2年程度の「契約期間」が設定されています。
この期間外に解約する場合、解約料が発生することがほとんどです。

「気に入ったプランがあったから乗り換えよっと」と次々乗り換えていたら、手数料がかかります。

結果的に全然お得ではなかった

となってしまう可能性が高いでしょう。

夏を待つ、という手もあります

そこでおすすめしたのが、夏まで待ってみるという事です。

電力自由化が実現した社会では、ここまで紹介した以外にも新たな課題が出ているかもしれません。
それらの解決期間のためにも、ちょっと待ってみるのも一つの手です。

ただ漠然と待つだけではタイミングが計りにくいと思いますので、まずは夏を基準にしてみることをおすすめしています。
夏は電力需要が一気に増えますから、課題解決や制度の整備もそのあたりを目指す可能性が高いでしょうし、新電力会社や新プランもその時期には出揃うように各社取り組むはずだと予想されるからです。

「乗り換え」は慎重、「下準備」は今から

まだ誰も経験したことのない「電力完全自由化」された社会。
考え方はそれぞれですから、何が正解なのかは正直誰にも分かりません。

ただ、当協会としては「乗り換えは焦らず、慎重に」と案内しています。
その反面、ちょっと急いで頂きたいのが「下準備」です。

先述のように、既存のポイントカードと連携したり、通信会社がセット割引を展開したりという動きが予想されます。

だからこそ、今の段階から

「自分はどのポイントカードをよく使っているかな」
「インターネットの契約はどこの会社かな」
「携帯電話のキャリアはどこかな」
「今の通信会社との解約月は決まっているかな」

ということを気にしておく必要があるのです。

よりお得な電力ライフを過ごせるよう、今から少しずつでも準備を進めて、ベストなタイミングを見計らってみてはどうでしょうか。

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